* 現実逃避 その5
子供の頃はよく
「や〜い〜坂上ぃぃ〜 飛びます飛びます」とか言われたが
実は「次朗」という名前は結構気に入っている。  

インド デリーでの出来事。  

うだるように蒸し暑いニューデリー駅の構内。
ボクは「ピンクシティー」と言われるデリーの南西約260kmに位置するラージャスターン州の「ジャイプル」に行く切符を買うために長い列に並んでいた。
外国人専用のその部屋では 世界各国から来たバックパッカーの長い行列の先で
のんきな駅員が切符の手配をしていた。
始発で2時間遅れることも珍しくないこの国。
当然のんきな駅員はのんきに切符の手続きをしている。
しかし人が多い国だ。あちらこちらにイヤになるほど人がいる。  

やっとでボクの番が来た。

のんきなインド青年が切符の手配書に記載する情報を聞いてくる。  

「キミはジャパーニ−だね」  

「そうだよ」  

なぜか駅員は嬉しそうに下を向いたまま殴り書きの英語で国籍を書いている。  

「名前はなんていうの?」  

「エンドウジロウ」  

「What ?」  

「ジロウ」

「JIRO?」

「そうだよ」

「だから J・I・R・O ジロウだよ」

そういうとそれまで下を向いていた駅員が突然顔を上げ、

笑顔でこう言った。

「ジロ?」

「そうだよ!」(だから何度もなんなんだよ!)

「Your Name is zero?」  

彼は手を止めボクをニッコリと見つめたまま 指で「ゼロ」のマークを描いてみせた。  


「ジロウ」という名前は海外では「ズィロ」すなわち「数字のゼロ」と認識されるのだった。    

「お前の名前は実に素晴しいじゃないか」    

そういうと彼はまた嬉しそうにのんびりした汚い字で書類を書き始めた。  




・・・・・・・・・・・・・・・・  



あーあ。

一刻も無駄にできないほど締め切りが迫っているのに
またもや現実逃避。  



この癖、何とかしなきゃな
2015.02.20 Friday * 14:19 | 旅行 | comments(0) | trackbacks(0)
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