* 給湯器エラー警告の朝

最近「裏声」を出して高音域を歌う歌手をよく見かける。

・・・・・・・・・・・・

 
先日朝起きると
給湯器のパネルに「エラー警告」が出て点滅していた。
スイッチを切ってもう一度入れるが
エラー警告の点滅は止まらない。
エラーが解決されなければ給湯器は起動しない。
 
 
チラリと外を見る。
 
 
外はガラスが結露し曇るほどに気温が低いようだ。
 
 
当然水は冷たいだろう。

 

 
弱ったな・・・
お湯が出ないんじゃ
お風呂(朝シャワー)入れないじゃん・・・・
 
 
週末なら「お風呂に入らないという選択」もあり得るが
今日は人と会う予定もあるし
中年のニオイをプンプンさせて行くのもマズイ。
 
 
ふと時計を見あげると
ゆっくりと考えている時間はなさそうだった。

 
 
入るしかない。
 
気合を入れて入るしかない。

 
 

水風呂。

 

ダメだとは思いつつ祈るような気持ちで
もう一度給湯器のスイッチを切ってまた入れてみる。

 

 
エラー警告点滅。

 
だめだ。行くしかない。

 
意を決して入った脱衣所からすでに寒い。

 
服を脱いで裸になったところで
ちょっと武藤敬司みたいに手を広げるようなポーズで

 
ハア〜〜〜〜〜〜ッ!!

 
っと全身にチカラを入れ
腹の奥から声をひねり出してみる。

 

 
今必要なのは気合なのだ。

 
 

 
武藤でもアニマルでも猪木でも何でもいい。
要は気合なのである。
 

 
 
蛇口をひねって水を出す。
勢い良く出る水。
流れ出た水は川の流れのように排水口へと道を作る。

 
 
裸足の親指でその流れる「川」に少しだけ触れてみる。

 
 
やっぱり冷たい。
 

 
いや、当たり前だが

 
かなり冷たい。
 

 
心なしか風呂場内で吐く息も白い(気がする)。
カランからシャワー栓に切り替えると一気に水がほとばしる。
 
  
 
シャワーからほとばしる水流をしばらく見つめる。
これは冷たいだろう。
 
しかし時間は無い。

 
 
シャワーの水流で巻き上がる冷たい風が
鳥肌を誘う。

 
 
寒い。

 
 
こうして考えている時間がすでに寒い。

  
行くしかない。
 
シベリアへ抑留された兵隊さんは
こんなもんじゃなかったはずだ。
 
雪中行軍演習で八甲田で遭難した兵隊さんは
こんなもんじゃなかったはずだ。
 

 
  
 
気合だ!気合だ!気合だ!気合だー!ダー!と腕をバタバタさせて
勢い良くほとばしるシャワーを一気に
 
 
 
肩から掛けた。

 
 
 
 
ヒィ〜〜〜エ〜〜〜ェ〜〜〜〜エエエ〜〜〜〜!
 
 

アヒィ〜〜〜ヒィエ〜〜〜ェ〜〜〜〜エエエ〜〜〜〜!

 
 
 
声が裏返って
叫びとも歌声とも取れない「音」が風呂場中に響き渡り

 
その壮絶な寒さにもだえる中年は
ありったけのチカラを込めて全身の筋肉を硬直させながら
口をガチガチさせ裏声で叫ぶように
小躍りし続けるのであった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲスが早朝 叫び声で裏声小躍り  

 
 
 
 
  
 

 
  
これぞゲスの極み

 

 
 
 
 
  

 
 
  
ったく 
 
朝っぱらから何やってんだか

2016.01.18 Monday * 22:31 | 生活 | comments(0) | trackbacks(0)
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